はじめまして。ホームページにお越しくださりありがとうございます。
絵本作家の森みどりと申します。
2児の育児に奮闘中の38歳。
埼玉県出身、三重県在住です。
「こどものキラキラした命の輝きをうつしとりたい!」
「私を救ってくれた、子どもの本の世界に恩返しがしたい!」
そんな思いで日々精進しております。
絵も子どもの本も、子どものころから大好きだったけど、
今こんなふうにお仕事させていただくまでにはすごく遠回りしました。
今までの経歴、長いですがよかったらご覧くださいませ。
子どもの頃から絵とお話が大好き!「絵描きさん、作家さんになりたい!」でも10代で挫折
小さい頃から絵を描くことと絵本・童話が大好き!
絵と本が好きすぎて寝るのも惜しいくらいで、
食事の時でも空中に指で絵を描いてました。
小学校くらいの時に将来は絵や本をかく人になろうと決めていました。
早くから絵の勉強をしようと思ったので、中学校では美術部に入部。
でも早速つまずきました。
顧問の先生が、「みんな育ち盛りなんだから、運動部入ったほうがいいよ」と言って、全然部活に来られず。
仕方ないのでひとりで本を読んでデッサンしてみても、いまいちよくわからないし、なんだか上手く描けないし誰にも相談できないし…
そんなことを繰り返しているうちにだんだん美術がイヤになってきてしまいました。
今だったら、そういうのを親や話しやすそうな先生に相談するとか、部活は辞めて、学校以外で絵の教室通うとか考えられるけど、当時はそんなことも思いつかず…
半ばフテクサレ気味に、
「絵を見たって、一時はきれいだな〜とか思うけどそれっきりだもん。いいわ私美術なんか!絵でお腹がいっぱいになるわけじゃないし、病気の人が治るわけじゃないし、絵を進路にするのはやめよう」
と思いはじめました。
自分にとことん自信がなかったので、わかりやすく人の役に立つことで自分が居ていいんだって思いたかったんですね。
そのまま普通科の高校に進学し、楽しく過ごしましたが進路はボンヤリとしたまま。
その後は教育系の大学に進学したのち、農林水産系の会社に就職。
もともと植物が好きだったこと、環境問題に興味があったことに加え、
「食べものとか植物作ってるヒトってめっちゃ役に立ってるよね!
これで私、居ていい人間になれる〜!」
と思って。ううん、自己肯定感低し。
就職に伴い東海地方に引っ越し。絵はほとんど描かなくなりました。
その後、夫と出会い結婚・出産。
この初めての出産が大きな転機となりました。
出産で人生一変。孤独な育児のストレスで産後うつに
出産・育児は想像をはるかに超えた世界で。人生おおきくひっくり返りました!
赤ちゃんはとってもかわいいけど、疲労と慣れない土地での孤独な育児に心底疲れ果て、産後にうつ病と医師に言われるほど精神状態は最悪に。
そんなあるとき。
児童文学作家の松谷みよ子さんが亡くなったことを新聞で知り、『ちいさいモモちゃん』シリーズを読み返しはじめました。
モモちゃんの童話には松谷さんの人生が投影されていることを知り、驚きと感動を覚えました。
これをきっかけに大好きだったこどもの本を読み返すようになりました。
子どもの頃には気づかなかった、作者のかたの思いに気づき、心が強く揺さぶられました。
特に、児童文学作家・上條さなえさんの作品とその人生には強い影響を受け、こんなふうに思うようになりました。
「絵やお話は、やっぱり人間にとって大切なものなんだ。素晴らしいものなんだ!自分もやっぱり絵本や童話を作りたい!!」
どん底に一筋の光をくれたのは、大好きだった子どもの本の世界と、家族や友だちの支えでした。中学生のころ、自分から離れたけどホントはやりたかったことに向き合いはじめたのです。
その後、育児の合間に絵本や童話をかきはじめ、コンクールに何度も応募し、何度も落ち、
やりたいことをはじめても、すぐにはうまくいかない毎日に焦りながら悶々として。
やっぱりわたしには無理なのかな…とどんよりと過ごしていたころ。長女が2〜3歳くらいの頃だったと思います。
私の人生にとって、すごく意味のある大切なことを、長女に教えてもらいました。
我が子に支えられて、「子育て絵本大賞」にて受賞、生活絵本シリーズの挿絵担当に
慣れない土地での育児にも、絵やお話をかく夢にも行き詰まって、先が見えない不安に押しつぶされそうだった、そんなあるとき。
悩みに悩んで、精神的にボロボロでソファに倒れ込んでいたら、長女が体をそっと寄せてきてくれて。
その体の柔らかさと温かさに、スーっと気持ちよくなって、
頭が爆発しそうなくらい悩んでいたのに、そういうのも忘れて、
何かあたたかな大きなものに抱かれているような不思議な感覚に満たされました。
我が子の存在のありがたさ、偉大さを全身で感じた時でした。
こどもってすごい。
改めてそう思い、こどものふとした表情、しぐさを夢中でスケッチし始めました。
おしゃかさまのような寝顔、
何かに集中しているときの微動だにしないまなざし、
うれしい時に目の中にサッと弾ける光ー
こどもの美しい一瞬一瞬をなんとか切りとりたいと夢中で鉛筆を走らせているとき、
ふだん頭の中を埋めつくしている悩みや不安は消え、こころは静かな湖面のように凪いでいることに気づきました。
そんななか、次女も生まれ、ふたりの子どもたち揉まれドタバタしながらも、
この子たちの姿をたくさん描いてとっておきたいな。
この子たちがわらってくれるようなお話を作りたいな。
そんな思いで絵本制作を続け、
2019年、長女が年中さん、次女が一歳になりたてのころ、応募した「子育て絵本大賞」にてありがたいことに賞をいただきました。
そして、2021年には『モンテッソーリのせいかつえほんシリーズ』の第1作、
『トイレでできた』のさし絵担当のお話をいただき出版。
2022年冬には同シリーズ第2作『かたづけできた』、
2023年春には第3作『はみがきできた』、
2023年冬には第4作『いただきます』、
2024年夏に第5作『おやすみなさい』を同じくさし絵担当として出版しました。
現在、絵本制作やさし絵、似顔絵制作などのお仕事をさせていただいております。
これからやりたいこと
今後は自作絵本の出版に向けて力を入れるとともに、
ずっと夢見ていた、自然と共生する暮らしの実践と発信、
そして、わたし自身の産後の経験から、小さいお子さんがいらっしゃるお母さんの力になれるような活動をしていきたいと思っております。
日常のいろいろな活動は、下記のブログに綴っていきますので、ぜひご覧ください。
https://midorimori-pbw.com
お仕事ご用命など、お問い合わせありましたら「お問い合わせ」フォーム、または
インスタグラムのDMにてお問い合わせいただければと思います。
長文でしたが、最後までお読みくださりありがとうございました。
みなさまの毎日が少しでもほっこりハッピーになりますように。
受賞歴
第1回子育て絵本大賞にて、アイデア部門優秀賞を受賞
https://www.gentosha-book.com/book/
出版絵本
『モンテッソーリの生活絵本シリーズ』全5冊 挿絵担当
https://montessoriehon.net/
北川真理子作
日本能率協会マネジメントセンター